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ランジュ・ヴァン
L'ange Vin ランジュ・ヴァン
「ランジュ・ヴァン」と言えば、パリのワインファンに人気を博したワインバーであり、特筆すべきことは、オーナーのジャン−ピエール・ロビノ氏こそ、約20年以上も前からパリのワインショップやワインマニアに、マルセル・ラピエールやティエリー・アルマンといった「自然派」ワインを初めて紹介した人物だということ。
パリで自然派ワインを知っている人は全くといっていいほどいなかった時代に、自然派ワインを広めた本人なのだ。忙しいレストランを切り盛りしながら、週末には彼が扱う生産者を訪ね、ぶどう畑や蔵の仕事を手伝って造り手と交流を深めるうちに、ごく自然にワイン造りを覚えていった。それから10年ほどしてふと「田舎に住みたい、自然を傍に感じたい」と思い始め、行動するなら歳を取ってからでは遅いと、ナチュラルワインで流行る店を売却!出身地に戻り、ワインを造ることを決意した。
ジャン-ピエールにとって最高のワインは、シャルドネではなく、シュナンで造る白ワインだと力説するほど、シュナンへの情熱は並々ならぬものがあった。出身地である田舎で栽培されるシュナンが好きなのは、たまたまの偶然だったのだろうか。
蔵のポイント: *優れた気候風土は“ 隠れた” シュナンの名産地
*シュナンの収穫量は、平均25〜30hl/ha
*しっかり熟度を待って完全な状態で手摘み
*垂直式の圧搾機を使い、慎重かつ丁寧な圧搾
*果汁と“ 上質な澱” を一緒にした長期発酵・熟成
*SO2を控えた発酵・熟成
* 2〜6年樽を使った古樽熟成
陽気な人柄と大きな声で答えるエネルギッシュな彼に歳を聞くと、「真夜中になると20 歳に生まれ変わる」との返事にはびっくりしたが、決しておかしくない気がする。話を聞くこちらまで力が湧いてくるほど情熱的な人だ。
《輸入元資料より》