赤・750ml
シラー100%
この区画の個性がしっかりと表現できた年にのみリリースされるスペシャルキュヴェ。毎年リリースしないこともあって、通常のサン ジョセフのエチケットを貼り、ボトル上に直接ペンでキュヴェ名を書き込んでいます。実は、ルネ=ジャン ダール氏は15歳の時に父親を亡くし、自宅の裏に残されたこのレ シャンの畑を受け継いで、ワイン造りを始めました。父親達が飲んでいたようなワインを自分でも造ろうと右も左もわからないまま始めたワイン造り、その原点がここにあります。
↓ルネ=ジャンによる解説
「レ シャンの畑は僕の家の真裏のアクセスが大変な急な丘(傾斜45度?立っているだけでも困難)にある。土壌は小石の多い花崗岩質砂質で、エルミタージュと同じタイプの土壌だけれども深さは浅め。ぶどうの木は僕のお父さんが植えて、その木があったから僕はヴィニュロンになったんだ。お父さんが死んだ時、僕は初めて1人で、『この畑のブドウ』でワインを造った。そしてその後に、フランソワ リボと一緒に造るようになる。だからこのぶどうの木は、僕の心の中で最も大きな位置を占めていて、丘のこの部分にとっても思い入れがあるんだ。」
オークの古樽で10〜12ヶ月間熟成、無清澄、無濾過で瓶詰め。濃厚なダークチェリー色の外観。ラズベリーやブラックベリー、カシスと言った小粒のベリーを煮詰めたような凝縮した香り。その果実主体の香りにスミレや野生のドライハーブ、甘草、白胡椒をを強く感じるスパイスの香りが立ち上ります。果実の肉々しいピチピチした質感が堪らなく、非常にリッチな質感。ハッキリとした酸、丸くシルキーなタンニンと相まって、全体的にジューシーな仕上がりになっています。余韻も非常に長く、良年である2015年の底力を感じられる素晴らしく美しいシラーに仕上がっています。 相性の良い料理として、シャルキュトリーや赤身肉が非常に好相性で、このワインのポテンシャルを引き上げてくれること間違いなしです。
※ 写真はイメージです。お届けは2015年となります。