Barranco Oscuro バランコ・オスキュロ
バランコ・オスキュロのマヌエル・ヴァレンズエラ氏は1979年に家族と共に大都市から、シエラネバダ山脈と地中海の間のアルプハラ地方に引っ越ししてきました。ブドウやアーモンドを栽培、ワイン醸造を行っており、スペインのナチュラルワインの先駆者として知られています。ブドウ畑は、標高1000m以上に位置し、最も高い畑は1368m、自然に栽培さているブドウ畑としてはヨーロッパでもっとも高い位置にあるとのことです。ワイナリーは標高1280mに位置しています。
12ヘクタールのブドウ畑を所有しており、粘板岩質のとても痩せた土壌で、雨量は少ないですが、地中海からの風と雪解け水により、必要なだけの水分が供給されています。結果として、収量は少ない一方で凝縮したブドウが 収穫できるそうです。スペインの品種(VigiriegaやListan Negro)から国際品種(Cabernet SauvignonやSyrah)まで数多くの品種を栽培しています。
栽培は化学肥料や殺虫剤を使用しないビオロジック農法、醸造は自然酵母発酵、酸化防止剤は使用していません。濾過、清澄も必要なときのみ。生産されているワインはスペインのナチュラルワインのベンチマークとして捉えられています。赤ワインを80年代から、スパークリングワインを90年代から作り始め、試行錯誤しながら様々なワインを生産しています。
スペインのナチュラルワインのパイオニアであり、現在はヴェネトのアンジョリーノ・マウレ率いる「ヴァン・ナチュール」のメンバーでもあるバランコ・オスキュロ。要注目の造り手の一人です。
現在は父マヌエル、息子のロレンツォとその奥さんルイーザの3人でワイナリーを営む。高いところで標高1368mの畑から、全ての工程で亜硫酸を添加せず、白ワインは全て醸し発酵を行うなど、極めてナチュラルなアプローチでワインを醸す。
『輸でサンプルワインを送ってもらったのですが、どれも素晴らしいいっ!!圧倒的な果実がありつつも、高い標高由来の酸の下支えがあって、高アルコール度数でも飲み心地は軽やか。軽さを実現するために完熟前に収穫するなどといった、本末転倒な造りとは明らかに一線を画すテンションの高いワインたちです。』(輸入元社長のコメントより)