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ジャン・フォワヤール
Jean Foillard ジャン・フォワヤール
ジャン・フォイヤールはこの地で知らない人はいない、自然派ボージョレ最高の生産者のひとりで、現地ではトップ4人の一人と認識されています。以前はワインの瓶詰め会社で働いていたジャン・フォワヤールは自然派の大家マルセル・ラピエールに影響を受け、彼のカーヴに足繁く通いながら独学でワインの醸造を勉強し、1981年に独立し、7.8haの畑を一人で守っています。その中にはモルゴン最高の畑であるコートデュピュイを所有し、そのワインはフランス国内でも入手困難とされております。
彼のワイン造りのポイントとして
(1)完全無農薬農法
(2)フィルターを使わない
(瓶詰めは月のカレンダーに従い一番重力の掛かった時に行います)
(3)清澄作業は行わない(自然な旨みを抽出の為)
(4)SO2をほとんど添加しない
(5)一切の補糖を行わない
今でこそ上記の5つを実践している醸造家が増えましたが、いわば彼がパイオニアなのです。それ故、彼を憧れ尊敬する若い醸造家も多数。
マコンからリヨンへ南下する途中、右手に大小起伏のある山々の連なる光景が一面に広がる。ボジョレーの街ベルヴィ ルから西へ6km ほど緩やかに登りきったところに、クリュ・ボジョレーのひとつであるモルゴンの産地ヴィリエ・モ ルゴン村がある。その村の中心地から少し外れたところにジャン・フォイヤールのドメーヌがある。畑の総面積は11ha。そのうちの6ha はクリュ・ボジョレーの畑で、モルゴンの中でもとりわけ評価の高い区画である「コート・ド・ピィ」とその近辺に持つ。その他の畑もちょうどモルゴンとボジョレヴィラージュを 挟む境界付近に点在し、クリュ・ボジョレー、ボジョレー共にテロワール的には非常に恵まれた環境下でブドウを栽培 している。気候はコンチネンタルで、夏はたいへん暑く冬はたいへん寒い。東西南北に広がる丘陵地帯によって、冷た い風や多量の雨からブドウ畑が守られている。
現オーナーであるジャン・フォイヤールは、以前はワインの瓶詰め会社で働いていた。当時、仕事で瓶詰め設備のない 小さなワイナリーをまわる機会の多かった彼は、マルセル・ラピエール、ギイ・ブルトン、イヴォン・メトラ等、現在 活躍する自然派ワインの生産者と深く知り合い、次第に彼らのワインづくりに興味を抱くようになる。特にマルセル・ ラピエールに影響を受けたという彼は、ジュール・ショーヴェの本を片手に、マルセルのカーヴに足繁く通いながら独 学でワインの醸造を勉強した。1981年、彼の義父が老年により畑仕事を辞めたのをきっかけに、畑を譲り受け本格的にワインづくりをスタートする。現在ではマルセル・ラピエールに次ぐボジョレー自然派ワインの代表格となっている。
現在、11haの畑を4人で管理している。ブドウの品種は、ガメイのみで、樹齢は27〜70年。畑は硫黄とボルドー液散布のみで、100%ビオロジック。とにかくブドウの質にこだわり、収穫時の選果は粒レ ベルで傷んだブドウは一切入れない。低温でのマセラシオンで、じっくり時間をかけた仕込みから出来上がるワインは まさに上品の一言。彼のつくり出す果実味豊かでエレガントなワインは、自然派ワインの愛好家以外の人たちからも評価が高く、ワインガイド「ル・クラスマン」を始めさまざまなガイドで取り上げられている。《 輸入元資料より 》
初めてジャン・フォイヤールのワインを知ったのは2年前、ロワールのドメーヌで剪定作業を 1 週間だけ手伝いに行っ た時だった。2日目の夜に出してもらったワイン、あまりにも美味しくてそのワインの名前だけなぐり書きしたメモ帳 が今でも残っている。
そのメモには Py だけしか書かれていないが、 それがまさにジャン・フォイヤールの Morgon Cote de Py だったのである。以後は、自然派ワインのサロンがある度に、彼のブースで顔を合わせ試飲をさせてもらい、その度に一人で感動していたが、今回のように実際に彼のドメーヌに赴いてじっくり話しをしたのは初めてだった。
彼の印象は、見た目の仏頂面とは正反対に、性格は明るく、ワイン好きのイイおっちゃんという感じだ。「昨日の飲み過 ぎたお酒がまだ残っていて頭がボーとしているんだ」と言いながら、さっそく封の切られていないモルゴンを開けて、 自分にも私にもグラスなみなみに注いで朝から迎酒!私はこれからジャンのワインの試飲と午後から別のドメーヌ訪問が控えていたので、注がれた一杯をゆっくり口にしながら話しを進めていったが、彼は話しの間に軽く一本を空けてしまった!確かにジャンのワインはどれも美味しいので、普通に一本くらいは簡単に空いてしまいそうだが・・・でも、これ から畑とカーヴを見に行かなければならないし、いきなりのハイペースで大丈夫なのだろうか?
そんな心配はよそに、彼は酒の勢いで多少明るくなっただけで、畑案内とカーヴ説明はしっかりこなしてくれた。さすが大モノは違う!ちなみに彼にプライベートの趣味を聞いたところ「飲むこと!」と間髪入れずに応えてくれたので、 相当ワインが好きなのだろう。
彼は、ジュール・ショーヴェやマルセルラピエールのワイン哲学から大きな影響を受けているが、実際に醸造学校等で学んだことはないという。彼のコンセプトはワインらしいワインをつくるのではなく、ピュアなブドウをそのまま醗酵させたお酒をつくることで、低温でマセレーションすること以外は技術的にほとんど人の手をかけない。かのBettane&Desseauve の Le Classement ではジャン・フォイヤールのワインを「全ての要素が素晴らしく融和されて、 みごとなバランスを保ちながらも、後味に若々しいタンニンを感じる、誰にもまねできない彼独特の秘法が隠されてい る」と絶賛する。彼には天性の才能があるのだろうか。
ジャンはまた、当然ながらボジョレーヌーボーも生産する。彼のヌーボーの特徴は長いマセレーション。ヌーボーは解禁日が決まっているため、実際多くのワイナリーは、解禁日に遅れないようマセレーションの期間を短くしたり、発酵温度を高めに設定し発酵をスムーズに終わらせるようなリスク回避を行なっている。一方で、彼のヌーボーはそのような流れに逆行するかのように、自然酵母、低温長期浸漬と解禁日ぎりぎりのせめぎ合いで少しでも品質の向上を図る努力をしている。
「ボジョレーヌーボーが、世界的にある種の収穫祭的な要素で盛り上がるのは大いに結構だが、本当にしっかりつくったボジョレーは、 ブルゴーニュのグランクリュに匹敵するくらいのポテンシャルがある」 と言い切る彼は、ヌーボーがたんなるお祭り的なキーワードではなく、常にクリュ・ボジョレーの試金石となる質の高いものでなくてはならないと肝に銘じている。
品質よりも商業主義に走りがちなボジョレー生産者に一石を投じる彼の素晴らしい渾身を込めたキュヴェのラインナップをぜひお試しあれ!
《 輸入元資料より 》
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